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四国八十八箇所巡り、いわゆるお遍路を計画しよう!

困難に立ち向かうことで、

人生が彩られる。

お遍路の旅行記

3日目(岩本寺~愛南)

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朝6時から本堂で朝のお勤めがあるというので、本堂に行く。

部屋から見た本堂。


このときばかりは本堂の畳の上に上がることを許可されるので良い経験だ。



本堂には500枚以上の公募で集まった絵が天井に張られ、圧巻だ。










絵を見ていると和尚さんが登場し、お経をいっしょに読むように勧められてからお勤めが開始した。


外国人は兄の方は居なく、日本語の喋れない弟の方しかいなかったのでお経を読むところでは大変そうだと感じた。


お経を唱え終わった後は、和尚さんのありがたいお話を聞いた。

人間の煩悩は88個で、
一般的に108と言われているのは元々の起源の数字ではない、

と言っていました。
まあ、四国にある別格20寺を加えて108の寺をまわることで煩悩を消す説もあるみたいですけど、元々の起源は88個だといっていました。

和尚さんは1年に2回、春と秋に歩き遍路を行っているそうで昭和46年から始めてもう100回以上は歩き遍路を行っているそうです。

昨日の晩にいっしょにごはんを食べていたおじさんが歩き遍路5回目だと言っていたのに驚いたのにその20倍以上を和尚さんはしているわけです。


それほどの修行を積んだものでない煩悩はなくならないのでしょう。


和尚さんの話が終わり、6時30分から昨日夕食を食べた部屋で朝食を食べました。



朝食を食べた後、他のみなさんに挨拶をして、身支度を整え、
6時55分に参拝して7時に納経所で印を頂き、37番寺の岩本寺をあとにしました。


宿坊にさよならバイバイ。



お世話になりました。


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この日は高知の山の中をちょっと寄ってから足摺岬の38番寺の金剛福寺に行く予定です。

面白い名前の駅
樹齢何百年にもなるモミの木、
川が増水すると水の中に橋が埋もれてしまう沈下橋

という3つのポイントを見るために高知の山の中に行きます。

山っぽくなってきたぞ。


車を山の中に向けて走らせていくと、とても綺麗な風景に出くわしました。




基本的に、山と山の間に道を作って、山沿いにずっと進んでいるみたいです。
さらに山と山の間の谷の部分には四万十川が流れ、何十キロと四万十川といっしょに並走しました。




こんなに綺麗な景色は日本の中でもほとんどありません。
日本をかなり廻ってきた自分が言うので間違いありません。
どこに行っても四万十川が流れているので、ここらへんで育つ子供はいつでも川遊びをすることができます。
こういう環境で育つ子供は絶対に悪い子に育たないということだけよくわかりました。




途中に山から山にこいのぼりを掛けている面白い場所を発見しました。


ここらへんの伝統的な行事なのでしょうか。心癒される風景です。






そういう道を走っていくとやがて目的地の駅に到着しました。



駅のホームへはこの階段を登っていくみたいです。



ご覧下さい、「半家駅」です!

全国のハゲの総本山です。




ハゲ全体像。



ハゲを見た後は、わりと近いところにあるモミの木を見に行きます。

どうやらちょっと太い道からわき道に入るみたいだ。

川に沿って走る道路は割りと太い道なのだが、
一歩横道に入るとそれはもう一車線が当たり前の細い道になってきます。

なお、こういう山奥でも高校があって、学生達が校舎に入っていくのを見ました。
どうやらこの高校も過疎によって常に廃校の危機にあるみたいですね。どうにかならないものか。



学生の自転車や地元の方の車と道を譲り合いながら、一車線の道を5kmほど進んで行きます。
モミの木の場所は詳しい場所は知らなかったので、
道路工事をしている人に聞いたり、民家の人に聞いてみたりしてようやく発見しました。



なんか御神木みたいです。



クッソでかいな。



自分との対比。

幹の半周も抱きかかえることができないほど巨大な生き物です。



モミの木を見たら、四万十川に沿って南の方に進んで行きます。

基本的に山の中はこんな構造になっています。

山の斜面になんとか道路を作って、それが山沿いにずっと続いていきます。
反対の山にも同じように道路が走っていて、たまに橋でその道路同士をつないでいます。
山と山の間にあるのは四万十川で、この構造が20㎞以上続く道になっています。


で、そのたまにある橋を渡るとき。



景色がいいので橋の上で撮影。



下は山と山の間を流れる四万十川。

やる気のない演出をたまにします。



車を走らせると「岩間の沈下橋」という看板を発見したので行くことにした。

沈下橋自体は見にいこうと思っていたが、
具体的にどこにあるかは知らなかったからちょうど見つかってよかった。


マップをGET!



マップをゲットしていると、隣で井戸端会議をしていたおじいちゃんおばあちゃんに、

「ちょっと1枚写真撮って~」

と言われたので、意味がわからないが1枚撮った。



「あの~今写真撮りましたけど?」

と言うとなぜか4人とも大爆笑していた。なんでやねん(笑)
ちょっとその後、自分も井戸端会議に参加した。

ここに住んでいると、この素晴らしい景色に慣れてしまって、
普通のどこにでもあるような景色のように感じているらしい。


自分も老後はこういうとこに住みたいと思った。



で、沈下橋です。




こういう構造をしています。

川の水が増えると、この橋が水の中に丸々入ってしまうわけです。
おじいちゃん達の話だと、写真の民家のすぐそばの道路まで水が来ることもあるそうなので、ひどいときはこの橋の高さの2倍くらい高いところまで川の水が増える場合があるみたいだ。



車との比較でみると、橋は結構でかいことがわかります。









沈下橋は高知の山の中に40箇所以上あるそうです。
その中でも四万十市方面に抜ける時に発見できる沈下橋としてはここが一番有名なのかもしれません。
周りの観光客もわりと多かったし。


沈下橋が水の中に沈んだらもちろん橋は使えません。

そこで、遠回りになるが沈下しないタイプの高いところにある橋まで行って、
対岸の山に渡るとおじいちゃんが言ってました。



四万十市でお昼を食べます。

そこの「花善」という郷土料理の店を調べていたので、行ってみます。




外装は古風な料亭という感じで、市街地の一角にあるにも関わらず高級感漂う佇まいとなっていました。


開店の11時と同時に店にINしました。
店内に入ると、まずは職人さんを目の前で見れるカウンター席が目に飛び込んできます。


座敷でゆっくりしたいと思ったので、奥の方で食べることにしました。
座敷は外装と同じく古風な感じで雰囲気もよく好印象です。

メニューを開き、色々見てみたが、何がいいのかわからなかったので店員の人に聞いてみると、郷土料理を楽しめるセットを勧められたので、それを頼みました。


鰹のタタキの古くから食べられている方法は漁師が鰹を釣って、
その場で塩で〆て鰹の塩タタキとしているそうだ。

鰹のタレのタタキは食べたことがあるので、塩タタキにしてもらった。

デデーン!





見よ、この鰹のでかさを!

通常のカツオの1.5倍くらいはデカいだろ!
お店の人に聞くと、5キロ以上のカツオが大きいものとされていて、この切り身のカツオは7~8キロのものだというので、相当デカいやつだと思われる。
この大きさが高知の名物であることの証明なのだ。
カツオは傷みやすいので、東京では食べられないと思う。


自然が生み出した芸術と僕は呼びたい。

食感はトロトロした鰹の舌触りが食欲をそそり、まるでマグロを食べている、
いや、マグロ以上の魚だと言うことを認識した。


大間のマグロと土佐の鰹のタタキを食べたが、明らかにこっちの鰹の方がうまい。
一番うまい魚は鰹と言わざるを得ないほどの、味、食感、風味。
日本で一番うまい魚を食べたような気がします。



スーパーで売ってる生臭い鰹のタタキは、
痛みやすい鰹を新鮮な状態で店頭に並べられないからであろう。

4月の中頃なので、初鰹の時期でその旨さは十分です。

高知で取れる初鰹が全国の基準になっているので、
高知で初鰹が取れれば全国で「初鰹の時期」と呼ばれるようになるみたいです。
それくらい高知の鰹というのは素晴らしい味を誇っています。




初鰹を堪能したら、いよいよ38番寺金剛福寺に向けて出発です。


なんかブーンって音がするなと思ってバックミラーを見たら車の中でスズメバチが飛んでいて死ぬかと思いました。

すぐに路肩に車を停めて、すべてのドアを開けてハチが出ていくのを待ちました。

お尻の針が丸々出てるやんけ・・・


一歩間違えればこの時点でおおごとになって旅が終了します。
中々スズメバチが窓から飛んで行かないので、窓の表側から金剛杖で叩いて刺激を与えたところ、飛び出しましたが、自分の方に向かって飛んできたので急いで地面に這いつくばりました。


確か、ハチの目は上向き方向にしか見えづらく、ハチより下にかがめば逃げれるってのをどこかで見た気がしたので、実践しました。


それが功をそうしてかどっかに飛んで行きましたので、
急いで全ての車のドアを閉めて事なきを得ました。


もっとサバイバル的な知識を勉強しておかないとアカンぞ。


そんなこんなで長い道のりを走って、
一車線の山道で対向車に出くわして車を寄せてたら崖から落ちそうになったりして
足摺岬に到着しました。

金剛福寺抜きで足摺岬だけに来ようとしている人も大勢いるみたいで、平日だというのに多くの人で賑わっています。



良い人。


このちょっとした階段をあがれば、足摺岬の展望台です。





景色と天気と気分が良い。




足摺岬を紹介するときによく使用されている写真の構図。



記念に写真を撮ってもらいました。

風が強く、あご紐が無ければ菅笠が吹っ飛ばされてしまうところでした。




足摺岬から20mほどで金剛福寺に到着です。





カメちゃん。




フリーザ様「ほう、このお寺なかなか良い庭をお持ちですね」




足摺岬を出て少ししたところに、こういう海岸があった。




というか、また車の中に虫がINしてたので、
緊急で停車したところが単純にこのわけのわからない海岸だったというだけの話。

ドアと窓を開けっ放しにして虫が出ていくのを待つ。




39番寺に向かう前に竜串海岸という場所に向かいます。
どうやら面白い海岸みたいなのでちょっと期待です。



到着です。

道が良くわからないので、草の上を歩いてそれらしき方向に歩いていきます。



なるほど、これは穴ぼこだらけの岩がたくさんあって、面白い風景だ。
弘法大師は四国巡礼の時にこの海岸の風景を見ないで通過してしまったということから、この海岸を「弘法大師の見残し海岸」と呼ぶみたいだ。















竜串海中公園という謎の施設が何百円かで入れそうだが、
怪しいのでスルーしておきました。



竜串公園から39番寺延光寺までは割りと時間がかかりました。

パルスしゅくもう!パルスやどけ!

やどけと書いて宿毛(すくも)っていう地名みたいです。




39番 延光寺。
ちょっとした田んぼ風の道を入っていくとあります。




ここの坊主は無残にも首が折られ、腕がもがれてお亡くなりになっていました。



最後に予定通り、40番寺の観自在寺に行ってこの日の寺は終了です。









寺の前の駐車場に出る道をちょうど近くの小学生の下校とぶつかってしまいました。

すれ違いざまに小学生が大量に挨拶してくるので「こんちは~」って言いまくりました。



さあ日も暮れてきたし、もし時間が間に合えば、展望のタワーに登りましょうか。

時間ギリギリで最終時刻に間に合いました。


これで愛南の町が一望できるでやんす。

そうです!愛南ということは名前の通り「愛媛県」にINして、
愛媛の南の町にすでにいるのです!高知は終わったのです!











わての車があんなに小さく見えるわい。




展望台に行って本日のプログラムは終了したので、夜飯を食べて終了です。

展望台の人に聞いて「なにわ」ってお店に来ました。
愛媛県で大阪ぶるとはいい度胸です。



鯛めしとカツオの叩きを頼みました。

身に弾力があって噛めば噛むほど白身魚の風味が出てくる。
これを卵を溶いた出汁に浸けてごはんにかけて食べる。
白身魚でもこれだけの味のパワーをもっているのはすごい。
赤身であるネギトロ丼よりおいしいと思う。
大間で食べたマグロ丼より美味しいのではないか?






高知のカツオの方が明らかに質がいいのがわかる。
基本的にこちらの鰹の叩きはでかい。
それをたくさんの野菜といっしょに食べる。
にんにくのスライス、玉ねぎ、ねぎ、海苔、しそ、などといっしょに食べる。

トロトロで、正直マグロよりうまい。
マグロと間違える人もいるとお話を花ぜんで聞いたのを思い出した。





鯛めしの食べ方やねんな。



ごはんを食べて一泊するねんな。
ほな、さいなら。



※一応、愛南のマップ張っておくで、ぎょうさん見ときや。


「なにわ」のごはんを食べたら関西弁になってもうたわ、こりゃたまらんわ。

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1日目(徳島阿波踊り空港~室戸岬)

2日目(室戸岬~37番札所岩本寺)

3日目(37番札所岩本寺~愛南)

4日目(愛南~道後温泉)

5日目(道後温泉~新居浜)

6日目(新居浜~琴平)

7日目(琴平~高松)

8日目(高松~2番札所極楽寺)

9日目(2番札所極楽寺~徳島阿波踊り空港)

高野山でお遍路の締めくくり




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