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四国八十八箇所巡り、いわゆるお遍路を計画しよう!

困難に立ち向かうことで、

人生が彩られる。

お遍路の旅行

2日目(室戸岬~岩本寺)

トップページお遍路の旅行記


この日は24番寺から長距離を移動しつつ、36番寺まで終了させるという1日目の無謀さに近いような工程を組んでいました。
しかし、宿はもう予約しているので、この工程を崩すことはできません。
1日目同様にやれるところまでやるだけです。

24番寺 最御崎寺(ほつみさきじ)は室戸岬にあります。





印象的なのでよく覚えています。


灯台に寄り道。

恋人の聖地って言ったってここなんもないぞ。


他の島は一切見えない。

漁に出てる船があるだけだ。


25番寺の方を高台から見ると、山の一部を切り崩して町を作っていることがわかる。

高知県は壮大な自然の中に人間が住まわせてもらっているという印象。

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25番寺 津照寺。
なんと泊まった宿から100mくらいのところにあった。
宿から出て、そのまま歩いていけばよかったな。
長い階段があるのだが、階段を駆け下りているとおばさんに「若い人は早いね~」って言われた。

おばさん、実は予定詰め込みすぎてこの速度でも全く間に合わないんですよ。


ここらへんは港町なのさ。




26番寺への階段。

鶴林寺のような嫌な高さの山の上にある。
というか山頂までの道の幅が車1台分しかないところが多く、非常にあぶない。



階段の模様のところに1段ずつお金がばら撒かれていた。




26番寺 金剛頂寺



山を降りて、四国の南の海岸線に沿って走る。

また、山を登る。
ガードレールがあったり、無かったりする一車線の道をひたすら登るわけですよ。



山頂付近の駐車場。

ここまで来るのに車でも相当きっついよ。
歩きの人はこの山を登って降りるだけで1日終わるんじゃないかな。




27番寺 神峯寺(こうのみねじ)
26番から連続で山の上にある神峯寺。


700mも往復している時間は無いので展望台はスルー。






この27番寺で初めて、風貌のあるホンマもんの修行僧らしき人を見る。



朝飯はどこで食べるか決めてなくて、山頂でちょうど怪しい売店でうどんのメニューがあったので頼んだ。

さびれた怪しい売店。

値段もかかずに「うどん」しか書いてないのが、怪しさに拍車をかける。
確か650円だった。
ほとんどの人もその店には入らずにスルーしていくレベルの怪しさだ。



「まあ、調べて行かないで適当に入った店で食べるのも旅の醍醐味だよな」





うどんが出てきた。
デデーン!

なんじゃこのグロいうどんは!なんの植物か全くわからないよ!


かき混ぜると、何かのフルーツを輪切りにしたような謎のでかい物体が出てきた。

「さやえんどう」しか食材がわかりましぇ~ん(泣)


恐怖に支配されながら、「謎と暗黒につつまれた植物うどん」をひと口食べた。








「ん!?」









割とうまかった。
うどんは何で勝負するかと言ったら、
うどんのコシとダシの味とつけ合わせで、
うどんは普通のうどんだが、山菜がうまい。



ご主人に聞くと、ここらへんの山で取れた山菜だそうだ。
なんかのフルーツの輪切りかと思っていたやつは、たけのこの輪切りでした。
たけのこはうまかったけど、さすがに輪切りを丸々入れるのはやめた方がいいと思う。


山菜が本当にうまかった。
うどんじゃなくて山菜料理を出せば間違いなく名物になると思う。




28番寺 大日寺。
また風貌のある修行僧っぽい人に出会った。
きっとこの日は同じような工程で、また何回か会うだろうと思った。

ちなみに大日寺にでかい車は入れない。

入口の道路に石のポールがあって、普通車でギリギリ通れるくらいだ。






近くに龍河洞という洞窟があるので、お遍路中とは言え、観光もかねているのでいくことにした。

日本一美しいと言われている大分県の風連鍾乳洞で体験したから、色んな洞窟を見て風連鍾乳洞がどれくらいすごいところなのかを比較したくなるのは自然な流れだ。


駐車場から商店街的なところを抜けていく。



入場チケットを買う。




洞窟の入り口。




フリーザ様「ほう、この洞窟なかなかやりますね」



道の横に水路があるのが特徴的だ。












記念碑の陰にこっそり案内の人が立っててびっくりした。

















ここらへんなんか多分この洞窟で一番きれいな鍾乳石になってると思う。



風連鍾乳洞みたいな見どころはなく、
そこそこの鍾乳石を横目に通過してきただけって感じだった。
やっぱ大分のあそこは凄い場所だったんだ。




洞窟は80m上がって出口なので、下までこういう通路を降りていく。



下に行くまでにこういう刃物の店があった。

岡本さん「見ていくならタダだから見ていきなよ」


確かに自分には知らないことがたくさんあるし、見ていくのはいいことだと思ったのでお店に寄った。


どうやら土佐の刃物は有名らしいので、何かかっこいいやつを買っていくことにした。

この縞模様の入ったそれっぽい出刃包丁を買った。
※出刃包丁とは、魚をさばくのに用いる包丁のこと。

「ダマスカス」と言って鉄板をいくつも重ねて上から叩いて引き延ばしていくと、
こういう波のような模様が出る技法であると言っていた。
ちなみにかっこよさだけを重視して選んだので9000円した。



母の日に包丁をもう1本買っていってくれというので、
2本目を3000円値引きしてもらって4000円で買った。


目の前で手に持った紙をカッターでスイスイ切るかのごとく、
包丁でスパスパ切って実演してくれたので驚いた。



あまりの切れ味に一度ここで買った人はここに再度注文を入れるらしい。

全国から届いているお便りの山。
一部パラパラ見せてもらったが、本当に全国の様々な県から届いていた。
(まあ過去何十年の間にもらったお便りをここに置いて、ここ何日でこんなに届いているかのように見せているだけかもしれないが)



龍河洞を後にして、次の寺に向かう。


絵に書いたような田んぼだ。



ここらへんは水路がどこにでもあるな。

田舎の感じが心地良い。



29番寺 国分寺



30番寺 善楽寺。
龍河洞とか行ってかなり時間がずれたはずだが、ここでもあの修行僧に出会った。

まあ、この日は同じような人は見かけるだろう。
何気に朝に25番寺で「若い人は早いね~」と言ったおばさんもいるし、そんなに驚くことはない。

修行僧の方はなにやら長いお経を唱えているみたいなので、
自分の足の速さやお経の唱える短さを考えると、
この寺で抜いたらもう会うことは無いなと思った。





31番寺 竹林寺
ちょうど近くの美術館で花の展示みたいなのをやっていて、駐車場が混んでいた。





32番寺 禅師峰寺



ここらへんで寺の傾向がわかってくる。
民家の近くにある寺は車1台しか通れない細い道の先にあることが多い。
民家から離れている寺は山道が多く、車1台しか通れない道の先にあることが多い。

つまり、細い道の先にしか寺はございましぇ~ん!
運転に自信の無い人にはこの苦行は耐えられないと思う。



33番の雪渓寺に行く途中に桂浜があります。

高知と言えば桂浜、と言われるくらい有名な観光地です。



詳しいことは知りませんが、坂本龍馬がなんやかんやした場所みたいです。



あと、名物の「アイスクリン」を売っています。
アイスクリンはシャーベットで、ミルクの味ではなく柑橘系の味だったと思います。




写真を見る限り、なぜここが観光地として成り立っているのかよくわからない。
普通の海岸だと思う。





土佐と言えば土佐犬。

実際に店の前でこの土佐犬を彫っている。


楠木(くすのき)を使っており、お線香のような匂いを発している。

気にいった土佐犬の置物にその場で「自分の名前」と「四国八十八箇所」と彫ってもらった。

彫りたての部分はとてもいい匂いがするというので嗅いでみると、
確かに彫りたての方が匂いがすごかった。



33番寺 雪渓寺。
街中にあるので、若干探しにくかった。



34番寺 種間寺。
2人組の若い男性だ。(自分と同じくらいの年齢か?)
俺と同じように一眼レフのカメラを持っている。







ここでもアイスクリンを食べた。3盛りまでできるらしいが2盛りで頼んでおいた。





35番寺 清滝寺





36番寺 青龍寺。
到着時刻は16時50分。
本当になんとかギリギリこのあぶない工程で間に合った。
工程どおりに廻れてホッとした。
2日目以降で廻れない寺が出ると、1日目のように最終日でなんとかできるという手が使えないため、確定で旅の目的を達成できなくなる。


長い階段だったので、17時が訪れる前に先に納経所でサインをもらった。
それからゆっくり参拝した。




この日は本堂の屋根に500枚以上の応募で集めた絵を張っている岩本寺に泊まる予定だ。
初めて寺に泊まる。



18時に着く予定が、18時15分くらいに寺に着いたので、夜ごはんを作っていた人が少々ご立腹であった。

泊まる部屋に荷物を置いて、急いでご飯の部屋に向かう。


夕ご飯の時間に遅れたので急いで、ごはんを食べる部屋に入るとすでに4人の人が座敷でごはんを食べていた。

2人はおじさん、もう2人は外国人やないか~い!!


ごはんは精進料理ではなかった。

骨付きのチキンとか出てたし。


オランダの方らしく、兄弟で来ていると言っていた。
兄の方が日本語を結構話せる人で、ジョークなんかも日本人より面白かった。
さすが外国の方は笑いのポイントを突くのがうまい。


どうやら他の4人は歩きで遍路を行っているらしく、おじさんの1人は歩き遍路5回目と言っていた。

マジですごいと思う。
宿は40日分予約して工程どおりに歩いていくらしい。

次の寺は38番寺の金剛福寺で足摺岬にあるので、37番寺のここから歩いて3日かかると言っていた。
車なら3時間もあれば到着するのに、歩いていくと24時間はかかる計算だ。

外国の方は足がきついらしく、明日は電車で少し移動すると言っていた。
歩き遍路でもきつい状況に陥ったら公共の移動手段を使うのは間違いではない。


ごはんを食べて、お風呂に入って部屋に戻ってゆっくりしていたが、あまりの寺の静けさになんだか怖くなってきたので寝ることにした。

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1日目(徳島阿波踊り空港~室戸岬)

2日目(室戸岬~37番札所岩本寺)

3日目(37番札所岩本寺~愛南)

4日目(愛南~道後温泉)

5日目(道後温泉~新居浜)

6日目(新居浜~琴平)

7日目(琴平~高松)

8日目(高松~2番札所極楽寺)

9日目(2番札所極楽寺~徳島阿波踊り空港)

高野山でお遍路の締めくくり




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